三十路女のチラシ裏

チラシの裏にでも書いとけ!というようなどうでもいい話。

【※ネタバレ注意】芥川賞受賞作品『コンビニ人間』を読みました。

 

芥川賞受賞作品のコンビニ人間を読みました。

旅行中のJR内で全て読み終え、主人公の思考がよくわかると共感してしまう部分もあり、おそらく筆者の体験談をそのまま綴っているので、とてもリアリティがあり、本の世界へ入り込みサクサク読むことができました。

 

コンビニ人間のあらすじ

 

36歳未婚女性、古倉恵子。

大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。 これまで彼氏なし。

オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、 変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。

日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、 清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、 毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。

仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、 完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、 私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。

ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、 そんなコンビニ的生き方は 「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。

 

引用;コンビニ人間

 

 

作品は著者の実体験。 著者は村田沙耶香さん。

村田さん2003年から小説家として活動を開始し、芥川賞以外にも数々の賞を受賞されているそう。

 

しかし現在も週に数回、コンビニで働いているのだとか!!

 

幼少期から、個性的な思考を持っていた村田さん。

コンビニ人間でも、その個性的で独特な自身の思考が書かれていました。

例えば、幼少期に小鳥が死んでいるのを見て「お墓を作ろう」と話しているお友達や母親らに対し、「焼き鳥にして食べよう」と発言し、周囲はドン引きww

 

しかし父は焼き鳥が好きだし、家族も普段鶏肉を食べている。

なのに意味がわからなかったそう。

 

周囲に可哀想だからと、説得されるがままにお墓を作ったけれど、生きているお花を引きちぎり、死んだ小鳥を土に埋め、その上にお花の死骸を置いて悲しんでいる周囲の姿に、この人たち頭がおかしいのではないかと思ったと書かれていた。

 

幼少期から「普通になってほしい」「女の子らしくしてほしい」と言われ、どうすれば普通になれるのか、何が普通なのかわからない主人公。

 

私も幼少期から、「普通にしなさい、女の子らしくしなさい」「個性的だね」なんて言われてきたので、主人公の気持ちや言っていることがよくわかるし、とても共感でき理解できた。

さすがに小鳥のような話題は私にはないけれど、

 

そもそも普通ってなんなんだろう?

と、また考えさせられました。

 

マニュアル化されたコンビニ

その後、主人公はコンビニでアルバイトを始める。

そのコンビニで働いているときだけは、「普通の自分」になれているような気がして、18年間コンビニでアルバイトとして働き続ける。

 

コンビニは棚の位置、接客など全てがマニュアル化されているので、単純にそれらをこなすだけで、自分も社会の一部として認められている、普通でいられていると感じることができたそう。

 

そんな生活を続け、30も半ばになると、今度は周囲が心配をして「結婚は?」「就職は?」と、彼女ら(彼ら)の「普通の価値観」を押し付けられ、またも困惑する主人公が書かれていました。

 

まとめ

読む人によっては、当然面白くないという印象を受けるかもしれませんが、私はとても面白く共感できる部分が多くありました。

主人公は変わってはいるけれど、精神疾患などではなく、仕事人間で男性的な思考なだけという印象を個人的には見受けました。

 

唯一残念だなと思ったのは、終わり方が微妙な感じで、モヤモヤが残りました^^;

 

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本当に「普通」ってなんなんですかね?

私も自分のできる範囲で、一生懸命普通にしていても、普通じゃないと言われ続けてきた身なので・・・。

 

しかしコンビニ人間を読んで、こういう人もいるのだなーと、なんだかとても勇気づけられた1冊でもありました!